TOHOなんばの別館で、「トラペジウム」を観てきました。
先週も観たので、2回目になります。
物語はアイドルになりたい東さんが南、西、北の高校からアイドルになれると思える女の子と友達になって、アイドルを目指すという話ですが・・・。
ネタバレもあるので、改行します。
1回目に観た時は、違和感だらけで良い映画と思えなかったです。
東はアイドルを目指す事を言わないまま、南、西の高校へ行き、友達が欲しいからと言って、友達を作ります。
そして偶然会った昔の友達である北を加えて、東西南北の友達グループを結成します。
この時点で、アイドルになりたいと思わない人を集めて、アイドルを目指す事に危うさを感じるますし、アイドルになる所まで進むものの、いつ崩壊するのかと思ってました。
結局、東の友達の人格を無視した言動が続き、西のくるみちゃんが精神崩壊した事で東西南北のアイドルグループは終焉するのですが、東の友達への思いやりの無さがきつくて、この映画は何の為に作られたのだろうかと思わざるを得なかったです。
その後は、東西南北の友達グループとしては良い感じで和解しますが、ご都合主義ぽくて、更に物語が薄っぺらく感じました。
2回目を観ようと思ったのは、星街すいせいが歌う主題歌の「なんにもない」が気に入ったのと、東の気持ちが 分かり掛けたからでした。
東はアイドルのオーディションを落ちまくって後がない状態でした。そして、アイドルは素晴らしい職業と信じ、アイドルになれる人がアイドルにならないのはありえないとまで思い込んでいるようでした。
2回目の鑑賞の結果は、東だけでなく、西、南、北の心情も細かく描画されている事が感じられて物語に奥行きを感じる事ができました。
そして、東が挫折した後で、大切な事に気づくのは胸が熱くなりました。さすがに簡単に和解するのはどうかとおもいましたが。
ラストは東西南北のそれぞれの成長をお祝いする気分になれて良かったです。
音楽も良いし、物語も良いとなったら、傑作と言いたい所ですが、不穏な空気が長い間続くのは私的にはマイナスかな。
人に薦めても、私が1回目に感じたように、意味不明な映画と感じる事が多そうで、良い評価になるのは難しいかもですね。
評価が難しいとい意味でも不思議な物語の映画でした。
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